美味しく食事をするために!部分入れ歯とインプラントの違いを徹底解説

歯を失ってしまうと、生活の質や口腔内の健康に影響が出る可能性があります。しかし、現代の歯科治療には、失った歯を補うための多くの選択肢が用意されています。特に、「部分入れ歯」と「インプラント」は一般的な治療法として知られていますが、それぞれの特徴や利点・欠点はどう違うのでしょうか?ここでは、疑問点や特徴をQ&A形式で解説し、治療法の選び方をお手伝いします。
目次
歯を失ったままにしておくとどうなる?
Q. 歯を失ってもそのまま放置して問題ないですか?
A. 歯を失ったままにしておくと、さまざまなリスクが生じます。 例えば、歯がないスペースに隣の歯が移動して傾いたり、噛み合わせのバランスが崩れたりします。その結果、顔の形状が変わり、姿勢や表情にも影響が出ることがあります。また、歯のない部分に汚れが溜まりやすく、周囲の歯がむし歯や歯周病になるリスクも高まります。したがって、歯を失った場合は早めに対応することが健康維持のために重要です。
部分入れ歯について
Q. 部分入れ歯とはどういう治療法ですか?
A. 部分入れ歯は、取り外し可能な義歯で、失った歯の両隣にワイヤーをかけて固定します。自由に取り外しができるため、口腔内を清潔に保ちやすいメリットがあります。また、保険が適用されることが多いため、比較的低コストで治療が可能です。
Q. 部分入れ歯の利点と欠点は何ですか?
◦利点
簡単に取り外しができるため、メンテナンスがしやすい
保険適用がある場合、費用が抑えられる
違和感があっても作り直しや調整が可能
◦欠点
噛む力が天然の歯よりも30〜40%ほどと低くなり、食事中に違和感がある
見た目でワイヤーが見えたり、義歯の色が天然の歯と違う場合がある
毎日の着脱により隣接する歯に負担がかかり、将来的にその歯が弱くなる可能性がある
Q. 部分入れ歯の適応には制限がありますか?
A. 特別な制限は少ないため、多くの方に適用可能です。しかし、部分入れ歯には慣れが必要で、食事中に違和感を覚えることがあります。特に審美的な側面や噛む力を重視される方は、他の治療法も検討する価値があります。
インプラントについて
Q. インプラントとはどういう治療法ですか?
A. インプラントは、歯を失った場所に人工の歯根(チタン製のピン)を顎骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。顎骨にしっかり固定されるため、噛む力が強く、見た目も天然の歯に近い自然な仕上がりになります。
Q. インプラントのメリットとデメリットは?
◦メリット
噛む力が強く、天然の歯とほぼ同じ感覚で食事が楽しめる
見た目が自然で、審美性に優れている
隣の歯に負担をかけず、独立しているため、他の歯を保護する
◦デメリット
外科手術が必要で、骨の状態や全身の健康状態によって適応が制限される
治療期間が長期化することがあり、インプラントと骨が結合するのに時間がかかる
自由診療で費用が高額になるため、治療計画と予算の検討が必要
Q. インプラントはどのような場合に向いていますか?
A. 審美性や噛む力を重視する方に特に適しています。また、周囲の歯に影響を与えないため、健康な歯を守りながら治療ができる点も大きなメリットです。ただし、全身の健康状態や顎骨の状況によって治療が難しい場合もあるため、事前に歯科医の診断を受けることが重要です。
治療法の選び方
Q. 部分入れ歯とインプラント、どちらが自分に適していますか?
A. どちらが適しているかは、ライフスタイル、健康状態、予算に大きく左右されます。短期間で低コストな治療を望むなら部分入れ歯、審美性や噛む力を重視したい場合はインプラントが推奨されます。特に、インプラントは天然の歯に近い感覚で生活できるため、自然な見た目やしっかりとした噛む力を求める方に人気です。
Q. 定期的なメンテナンスは必要ですか?
A. どちらの治療法も定期的なメンテナンスが重要です。 部分入れ歯は取り外しが可能なので、自分での洗浄が必要です。インプラントも定期的な歯科でのチェックとクリーニングが推奨されており、これにより長期間安定して使用することが可能です。
Q. 将来、別の歯も失った場合はどうすればよいですか?
A. 部分入れ歯は柔軟に調整ができるため、追加で歯を補うことが可能です。インプラントも、他の部位で新たに治療が可能ですが、骨の状態や費用面の検討が必要です。いずれにしても、歯科医と相談しながら、最適な治療法を選ぶことが重要です。
まとめ:歯を失った場合の最適な治療法を選ぶために
部分入れ歯とインプラント、それぞれに特徴と利点・欠点があります。どちらが自分に合っているか、しっかりと理解した上で選択することが大切です。どちらの治療法でも、健康な歯を守り、口腔内を清潔に保つことが長持ちの秘訣です。歯を失った場合でも、適切な治療法と日々のメンテナンスで快適な生活を取り戻しましょう。
次回の歯科知識では、さらに詳しいメンテナンス方法についてお伝えします。お楽しみに!
医療法人隆歩会 あゆみ歯科クリニック京田辺花住坂
院長 大毛 翔吾