歯を健康にする食事法!噛む回数を増やして虫歯・歯周病を防ぐコツ

「よく噛んで食べなさい」と言われたことはありませんか?実は、このシンプルな習慣が、歯の健康だけでなく、全身の健康にも深く関係しています。現代の食事は柔らかいものが多く、噛む回数が減ってしまいがち。しかし、しっかり噛むことで唾液が増え、虫歯や歯周病を防ぐだけでなく、顎の発達や消化にも良い影響を与えるのです。本記事では、「噛むこと」の重要性をQ&A形式でわかりやすく解説し、今日から実践できる工夫を紹介します。
目次
Q1. なぜ「よく噛んで食べなさい」と言われるの?
A. よく噛むことは、歯の健康だけでなく、全身の健康にも大きく影響するからです。噛むことで唾液が分泌され、虫歯や歯周病を防ぐ効果が期待できます。また、顎の発達や歯並びの改善にもつながり、消化吸収を助けることで胃腸の負担も軽減されます。
Q2. 噛む回数が少ないと、どんな影響があるの?
A. 噛む回数が減ると、次のような悪影響があります。
○虫歯・歯周病のリスクが高まる
唾液の分泌が減ることで、口内の自浄作用が弱まり、細菌が繁殖しやすくなります。
○顎の発達が不十分になり、歯並びが乱れる
特に成長期の子どもは、噛むことで顎の骨が発達し、歯がきれいに並びやすくなります。
○食べすぎによる肥満の原因に
よく噛むことで満腹中枢が刺激され、少ない量でも満足しやすくなります。逆に早食いは食べ過ぎの原因になります。
Q3. どのくらい噛むのが理想的なの?
A. 1口につき 30回程度 噛むのが理想的です。食材をしっかり噛み砕くことで、消化もスムーズになります。
噛む回数を増やすコツ
・食べ物を口に入れたらすぐに飲み込まず、ゆっくり噛むことを意識する
・一度箸を置いて、落ち着いて食事を楽しむ
・飲み物で食べ物を流し込まないようにする
Q4. 噛む回数を増やすには、どんな食材を選べばいいの?
A. 柔らかいものばかり食べていると、自然と噛む回数が減ってしまいます。噛みごたえのある食材を選ぶことで、咀嚼回数を増やすことができます。
おすすめの食材
根菜類(ごぼう、にんじん、レンコン)
ナッツ類(アーモンド、くるみ、大豆)
肉・魚(赤身肉、イカ、タコ)
果物(りんご、梨)
玄米・雑穀(玄米ごはん、全粒粉パン)
特に、ナッツ類や根菜類は噛む回数を自然に増やせるのでおすすめです。

Q5. 噛む回数が減ったのはなぜ?昔と今の違いは?
A. 現代の食事は昔と比べて柔らかいものが多く、咀嚼回数が大幅に減っています。
時代ごとの平均咀嚼回数
・縄文時代 … 約4000回
・江戸時代 … 約1400回
・現代 … 約600回
加工食品やファストフードの普及により、食事の噛む回数が減ったことが要因のひとつと考えられます。
Q6. 噛む回数を増やすために、普段の食事でできる工夫は?
A. 食材の選び方だけでなく、食べ方の工夫も大切です。
噛む回数を増やすための工夫
・大きめにカットした食材を使う → 細かく刻みすぎると、噛まずに飲み込んでしまいやすくなる
・やわらかくしすぎず、食感を残す調理法を取り入れる → 例えば、煮込み料理でも具材に歯ごたえを残す
・食べるスピードを意識する → ゆっくり噛んで味わうことで、自然と咀嚼回数が増える
Q7. 噛むことでどんな健康メリットがあるの?
A. よく噛むことで、次のような健康メリットが得られます。
唾液の分泌を促し、虫歯や歯周病を防ぐ
顎の発達を促し、歯並びを整えやすくする
満腹感を得やすくなり、食べすぎを防ぐ
胃腸の負担を軽減し、消化を助ける
噛む刺激が脳に伝わり、認知症予防にもつながる
Q8. まとめ:今日から実践できることは?
A. 毎日の食事で、意識的に噛む回数を増やすことが大切です。
実践ポイント
★ 1口30回を目安にゆっくり噛む
★ 噛みごたえのある食材を取り入れる
★ 料理のカットや調理法を工夫する
★ 飲み物で流し込まず、咀嚼を意識する
「よく噛む」ことで、歯の健康はもちろん、全身の健康維持にもつながります。今日から実践し、健康な歯と体を守りましょう!
医療法人隆歩会 あゆみ歯科クリニック京田辺花住坂
院長 大毛 翔吾