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最近歯がしみるのはなぜ?虫歯じゃない5つの意外な原因と対策

しみた歯を押さえている

「冷たい飲み物を飲んだとき」「歯磨きのとき」など、歯がしみると「もしかして虫歯?」と心配になりますよね。

でも実は、虫歯じゃなくても歯がしみる原因はたくさんあります。

今回は、よくある疑問をQ&A形式でわかりやすく解説します。歯がしみる原因と対策を知って、大切な歯を守りましょう!

 

Q1. 虫歯じゃないのに歯がしみることってあるんですか?

A. はい、あります!

実は歯がしみる原因の多くは虫歯以外です。特に多いのが知覚過敏や歯ぐきが下がること(歯肉退縮)、さらに歯のヒビや歯ぎしりなども原因になります。

つまり、虫歯がなくても歯がしみることは珍しくないのです。

 

Q2. 知覚過敏って何?どうして歯がしみるの?

A. 知覚過敏は歯の表面が削れて神経がむき出しになった状態です。

本来、歯の表面はエナメル質という硬い組織で守られていますが、強すぎる歯磨きや歯ぎしり、酸の強い飲食物によってエナメル質がすり減ると、内側の象牙質が露出し、冷たいものや甘いものがしみるようになります。

 

★ 対策

柔らかめの歯ブラシを使う

知覚過敏専用の歯磨き粉を使う

歯ぎしり対策にマウスピースを使用する(歯科で作成可能)

 

Q3. 歯にヒビが入るとしみるって本当ですか?

A. はい、小さなヒビ(マイクロクラック)がしみる原因になることもあります。

歯は毎日食事などの刺激を受けています。特に硬いものを噛んだり、歯ぎしりをする人は、知らない間に細かいヒビが入ってしまうことがあります。このヒビから神経に刺激が伝わり、冷たいものでしみるのです。

 

★ 対策

歯科医院でヒビのチェック

歯ぎしり対策としてマウスピースを使う

氷や硬い食べ物(ナッツやアメ玉など)は控える

 

Q4. 歯ぐきが下がると、なぜしみるんですか?

A. 歯ぐきが下がると、普段見えない歯の根元(セメント質)が露出するためです。

歯の根元はとても敏感なので、冷たいものやブラシの刺激でしみやすくなります。特に加齢や歯周病、強い歯磨きによって歯ぐきが下がりやすくなります。

 

★ 対策

やさしく磨く(ゴシゴシ磨きはNG)

歯周病の予防・治療を行う

必要に応じて歯科医院でしみ止め処置

 

Q5. ホワイトニングをしたら歯がしみるようになったのはなぜ?

A. ホワイトニング後に一時的に歯がしみるのは珍しくありません。

ホワイトニング剤の成分が歯の表面に働きかけるため、一時的に神経が敏感になることがあります。多くの場合、数日から1週間以内でおさまりますが、気になる場合は歯科医に相談しましょう。

 

★ 対策

しみ止めジェルを使う

冷たい・酸っぱい飲食物を一時的に避ける

症状が続く場合は歯科相談

 

Q6. ストレスや疲れでも歯がしみるって本当?

A. はい、ストレスや体調不良が原因で歯がしみることもあります。

ストレスを感じると、知らないうちに歯ぎしりや食いしばりをしてしまうことがあり、その負担が歯にヒビや摩耗を起こし、しみる原因になります。

 

★ 対策

マウスピースで歯を守る

ストレッチや深呼吸などのリラックス法

十分な睡眠と休息

 

Q7. 歯がしみる原因はどうやって見分ければいいの?

A. 自己判断は難しいので、歯科医院で診てもらうのが安心です。

歯がしみる原因は複数の原因が重なっていることもあります。虫歯と違って見た目だけではわからない場合もあるため、歯科医院での診断が必要です。

最近では歯を削らずにコーティングする方法などもしみ止め対策として行われています。

 

Q8. 自分でできる予防法はありますか?

A. 毎日のケアで予防できます!

 

★ 自宅でできるしみる歯の予防法

力を入れすぎない歯磨き(やさしいタッチで磨く)

知覚過敏用の歯みがき粉を使う

定期的に歯科医院でチェックを受ける

ストレスをためず、リラックスする時間をつくる

 

【まとめ】虫歯じゃない歯のしみ、原因と対策ポイント!

知覚過敏:柔らかい歯ブラシ、専用歯磨き粉、マウスピース 歯のヒビ:歯科チェック、マウスピース、硬いものを避ける
歯ぐき下がり:やさしい歯磨き、歯周病予防、歯科処置
ホワイトニング後:しみ止めジェル、冷たいもの回避、相談
ストレス・体調不良:歯ぎしり対策、リラックス、十分な休息

 

■ 歯がしみるときは早めに相談を!

「虫歯じゃないから」と放置していると、しみる症状が悪化してしまうこともあります。

早めに原因を知って、適切な対策をとることで、歯の健康を守り、快適に食事や会話を楽しむことができます。

もし少しでも「歯がしみる」と感じたら、歯科医院で相談してみましょう。最近では痛みを抑えた治療や予防法も充実していますので、安心してお越しください。

 

院長 大毛翔吾

医療法人隆歩会 あゆみ歯科クリニック京田辺花住坂
院長 大毛 翔吾

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