Q イーマックスインレーとは?
銀歯を白い歯に取り換えたいなど、口元の審美性を向上させる目的でセラミック治療を希望される患者さまが増えてきています。歯科用のセラミックは、さまざまな点で天然歯に近いことから、よく噛めてなお且つ美しい詰め物や被せ物を製作することが可能です。そんなセラミック治療の中に「イーマックスインレー」と呼ばれるものがあります。
目次
イーマックスインレーとは?
イーマックスインレーとは、セラミック素材の一種である「二ケイ酸リチウムガラス」で作られた詰め物を指します。素材の分類としては、従来のセラミックと変わりないのですが、審美性や強度などの性質が向上しています。それだけに、より美しく、よりしっかりと噛める詰め物をお望みの方に人気のあるインレーといえます。
強度は従来のセラミックの4倍
セラミックというのは、天然歯に近い色や質感、透明度などを再現できることから、審美面において非常に優れた素材といえます。また、材料としての安定性にも優れ、変色や摩耗なども起こりにくいのが大きな長所といえます。ただ、セラミックで作られたお皿と同様、強い衝撃が加わると割れてしまうという短所も併せ持っていました。その点、イーマックスであれば、強度が従来のセラミックの4倍となっていることから、「割れやすい」というセラミック最大の短所を改善することが可能となっています。
審美性も向上している
イーマックスインレーが優れている点は、耐久性や強度だけにとどまりません。審美面においても従来のセラミックより優れているのです。とくに透明度に関しては顕著で、より天然の歯に近い仕上がりを求める場合は、イーマックスインレーが最適といえます。
ジルコニアとの違いは?
セラミック治療で用いられている材料として「ジルコニア」という材料があります。強度が極めて高く、「人工ダイヤモンド」とも呼ばれる素材で、厳密には「二酸化ジルコニウム」によって構成されています。その強度の高さから、詰め物や被せ物を薄く作っても割れにくい傾向があり、歯質の削除量を抑えられるというメリットがあります。けれども、色に関してはイーマックスに大きく劣ることは間違いありません。
まとめ
このように、イーマックスは昨今注目を集めているセラミック材料であり、審美性や機能性、耐久性などをとことん追求したい方におすすめの治療法といえるでしょう。