根管治療
こんにちは。
あゆみ歯科クリニック京田辺花住坂の院長佐々木善彦です。
今日は根管治療についです。
根管治療は、文字通り歯の根っこの中に存在している「根管(こんかん)」に対して行う歯科処置です。虫歯菌が歯冠部を溶かして、歯髄にまで到達した際に必要となります。根管治療を行う目的は、汚染された組織を一掃することであり、この点は通常の虫歯治療と同じですね。ただ、根管内はとても細くて複雑な構造を呈していることから、そう簡単には清掃することができないのです。リーマーやファイルなどの小さな器具を使って、根気強く病変を取り除いていきます。
軽度の虫歯治療であれば、虫歯に罹患した歯質を削ってコンポジットレジンを詰めるだけなので、それほど長い治療期間はかかりません。早ければ1~2回の通院で治療が完了します。一方、重度の虫歯に適応される根管治療は、それなりに長い治療期間を要します。
根管治療は、一般的な虫歯治療のように2~3回の通院で治療が完了することはほとんどありません。上述した通りとても繊細な操作を求められることから、3~4週間はかかることもあるとお考え下さい。根管の形態が複雑であったり、感染の程度が高かったりする場合は、2~3ヶ月の治療期間を要することも珍しくありません。
1~2ヶ月という長い期間を歯科治療に費やすことに、強い抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。実際、根管治療が長引いて、仮封した状態のまま通院を中断してしまう患者さまもいらっしゃいます。けれども、それはとても危険なことであるため、可能な限り最後まで治療を受けるようにしましょう。仮封した状態というのは、その名の通り「仮の封鎖」でしかないことから、ちょっとした刺激が加わることで、簡単に剥がれてしまいます。その下には治療途中の根管がむき出しとなっており、容易に再感染を引き起こすこととなります。
根管治療の最大の目的は、かけがえのない天然の歯を保存することです!
昔のようにすぐ歯を抜いて人工の物で補いましょうという時代は終わりました!
本来であれば抜歯せざるを得ない歯でも、根管治療を行うことで残すことが可能となりますので、ともに根気強く頑張りましょう!
写真は娘がハマっているすみっコぐらしのお弁当です。喜ばせようと思ってシールと弁当箱を持って帰ってあげました。本文とは全く関係ございません。