• 院長ブログ

歯科恐怖症

こんにちは。

あゆみ歯科クリニック京田辺花住坂の院長佐々木善彦です。

歯科に対するイメージというのは、国によって大きく異なります。ヨーロッパやアメリカでは「歯医者は虫歯にならないためにいくところ」ですが、日本の場合は「虫歯になったらいくところ」と考えている方が少なくありません。もしくは「我慢できないほどの痛みが生じたらいくところ」といっても間違いではないかもしれません。これは、日本人が歯医者さんに対して「怖い」「痛い」といったネガティブなイメージを持っていることが関係しています。

歯科恐怖症とは、歯を削るなどの歯科治療はもちろんのこと、歯科クリニック内に充満している独特な臭いや音などにも恐怖心を抱いてしまう病気です。お口の中を診査したり、歯を削ったりするなどの具体的な歯科処置が行えなくなるため、口腔内の異常を改善することが困難となってしまいます。それでも患者さんの意志とは別に、身体が拒否してしまうため、治療を諦めざるを得なくなるのが現実です。

歯科恐怖症は、過去に歯科治療で怖い思いや痛い思いをした経験が原因となることがほとんどです。例えば、子どもの頃に初めて受けた虫歯治療がトラウマとなって、その後も歯医者さんに強い拒否反応を示してしまう人は少なくありません。その結果、歯医者さんから足が遠のいてしまい、成人してからも歯科治療を受けられない状態となってしまうのです

歯科治療で恐怖心を感じさせないというのは、いろいろな機器、治療法を選択することで実現させることも不可能ではありません。けれども、恐怖や不安というのは、あくまで精神的なものであるため、最終的には治療を施す先生への信頼感が影響しています。ですから、歯科恐怖症の方は、家族や友人、知人などに信頼できる歯医者さんを紹介してもらうことが一番といえます。

 「信頼できる」というのは、治療説明が丁寧であったり、子供への対応も上手であったりと、いろいろな面にいえることですが、やはり、あなた自身が信頼できる歯医者さんだと感じることが何より大切です。そうした歯医者さんであれば、歯の神経を抜くような重度の虫歯治療であっても、長い治療期間を要する歯列矯正であっても、何とか乗り切ることができることでしょう。

 

写真は最近当院の駐車場に設置されたピカチュウロゴの自動販売機です。ピカチュウ効果で少しでも緊張や恐怖感が和らぐといいですね。。。